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「一つ一つ調べられるかと怖かった」菅家さんから供述引き出す検事(産経新聞)

【足利再審 テープ再生(3)】

 《午後からの審理は、平成4年2月7日の取り調べ分の再生が始まった》


 《宇都宮拘置支所の一室。宇都宮地検の森川大司検事(当時)が菅家さんと対峙(たいじ)している。検事はゆっくりと、おだやかに供述を引き出そうとする》


森川検事「今日はね、ちょっと前の君の事件を聞いてみたいと思うがいいかい」

菅家さん「はい」

森川検事「言いたくないことは言わなくてもいいということは何度も話しているよね。今日もテープレコーダーを回すけどいいかい」

菅家さん「はい」

森川検事「やっぱりね、これだけの事件だから、一つ一つの事件から、自分の命を懸けて反省するんだと、自分の命で償うんだといろいろと話をしてもらいたい。手をかけた子供たち、家族を気にかけてほしい」

菅家さん「はい」

森川検事「今までどうだった? 例えば、捕まったときとか」

菅家さん「考えました」

森川検事「(松田)真実ちゃん事件(足利事件)で、何が怖くて、夜になって認めたの?」

菅家さん「…警察の人が来ましてですね…。困惑したんです。警察に捕まったということが怖かったです。事件のこと、一つ一つを調べられるんじゃないかと思って、怖かったです」

森川検事「刑務所のことは考えた?」

菅家さん「半分半分っていうか、出られないんじゃないかとか考えました」

森川検事「死刑になるとかは?」

菅家さん「少しは考えました。心配はありました」

森川検事「そっちのことが怖くて話さなかったの?」

菅家さん「…」

森川検事「真実ちゃん事件のことは最後どこで話したの?」

菅家さん「警察に行ったときに、警察の人に証拠があると言われまして…」

森川検事「刑罰を受けるのが怖かったから?」

菅家さん「そうではないです。警察は強いですから、勢いがあるというか…」

森川検事「怒られた?」

菅家さん「怒られたとか、そういうふうじゃないです」

森川検事「諭された?」

菅家さん「…」

森川検事「3日前かな、僕といろいろ話して、どういうふうだったかな? 眠れなかった?」

菅家さん「眠れました。家族ですとか、いろいろ考えました」

森川検事「自分を捨てる気持ちになってもらいたい。そしたら怖いものはないでしょ? そして手をかけた子供たちのことを考えたもらいたい」

菅家さん「はい」

森川検事「君がやっているんだったらやったって言えばいいし、やっていないのならやっていないといってほしい。真実を話してほしい」

菅家さん「…」

森川検事「今まで僕が言っていたこと分かる?」

菅家さん「はい」

森川検事「真実ちゃんの事件でも(福島)万弥ちゃんの事件(別の女児殺害事件)でも、(長谷部)有美ちゃんの事件(別の女児殺害事件)でもなんでもいい。今まで君が言っていたことに間違いはないかい?」

菅家さん「大丈夫なんですけど…」


 《検事の問いに、ぽつぽつと逮捕時の取り調べのことを語り出す菅家さん。事実関係を問いただす中で、以前の事件に関する供述がパターン化されていることを、菅家さんに問う検事の声は穏やかだ》


森川検事「前にも話したと思うけれども、君が女の子を見つけるとき、どの事件もね、みんな女の子がしゃがんでるんだよね」

菅家さん「やはり…」

森川検事「ちょっと違うんじゃない? 違うのはないかい」

菅家さん「しゃがんでたような気がするんですよね、みんな」

森川検事「じゃあね、有美ちゃんのことね、思いだしてもらいたい。有美ちゃんの事件ってわかるかな? どの子だったかね」

菅家さん「はい」

森川検事「連れ出す前のことなんだけど、誰かと遊んでいたでしょう? 君がどうしても思いだせないんじゃないかなという気がするからね。それ以上のことは僕はもう言わない。それだけ言っとく」

菅家さん「…」

森川検事「よく思いだしてもらいたい。それが誰であるか、どういう人であるか。僕の口からはね、言わないでおくけど」

菅家さん「…」


 《菅家さんの記憶を探ろうとする森川検事。自分では「言わない」と言いながらも、意識的なのか無意識なのか、答えを想像させようとするキーワードが現れていく》


森川検事「その次だから分かるだろうけど、遊んでいるところを連れ出したという状況はないだろうか? 誰かと遊んでいたところを」

菅家さん「もしかしたら駐車場で女の人がいたような気がするんですけれども」

森川検事「もう一回考えてもらいたいのは、声のかけ方がね、今まで君が説明した通りだったのかどうかね。もうちょっと別のことがなかったのかな。いきなり自転車でそばに行って声かけたんだって言うけど、もうちょっと別のいきさつがなかったかどうか?」

菅家さん「はー…そこのとこはわかんないです」

森川検事「誰かと遊んでいなかったかなと聞いている。誰かというのが大人か子供か、あるいは男か女か、どんなことをしていたか。僕は一切言わない」

菅家さん「遊んでいたとすれば、女の子と思うんですけど」

森川検事「うん、どんな子か。遊んでいた情景っていうかねえ、それが少し記憶に残ってるかな?」

菅家さん「…」

森川検事「その女の人っていうのは少しイメージが残っているわけなのかな?」

菅家さん「はー…その人が駐車場の方へいた」

森川検事「うーん…。女の人は1人? 2人?」

菅家さん「1人のような気がしたんですけど」

森川検事「駐車場?」

菅家さん「はい」

森川検事「駐車場の方っていうのは、パチンコ店の建物の…この西側の方でしょう?」

菅家さん「はいそうです」

森川検事「うん。西側っていうのは、有美ちゃんがいたところ? 違うの?」

菅家さん「えっと、有美ちゃんがいたところだと思うんですけど」

森川検事「有美ちゃんがいたそばか」

菅家さん「はい」


 《必死に思いだそうとする菅家さんだが、その答えは森川検事の質問に何とか合わせようとしているようにも聞こえる。自ら答えているようだが、肝心のキーワードは森川検事の口から先に出ていることも》


森川検事「ふーん1人?」

菅家さん「確か1人だったと思ったんですけど」

森川検事「大人?」

菅家さん「だと思うんですけど」

森川検事「何か遊んでたという感じはなかった?」

菅家さん「…」

森川検事「有美ちゃんを見つけたときのことだけど、有美ちゃんがここにいたとかね、こういうふうにしてたってことで君が今まで話してくれてるでしょう?」

菅家さん「はい」

森川検事「あれは記憶にあるんだろうかな? そのような情景が頭に焼き付いているんだろうかな。それともまあこうだったんじゃないかっていうような、ある程度、想像が入ってるんだろうか」

菅家さん「自分としては、初めに有美ちゃんが1人でいたような気がしてたんですよね」

森川検事「ただね、声はそうなんだけどね。1人でいたかどうか、あるいはしゃがんでいたのかどうかね」

菅家さん「はい」

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